シェルフィッシュ(甲殻類・軟体動物)
シェルフィッシュは甲殻類(エビ、カニなど)と軟体動物(イカ、タコ、貝類など)を含む食品群の総称です。日本で一般的なアレルギーの原因の6位は蕎麦とエビですが、シェルフィッシュは8位です。アジア全体では、シェルフィッシュは過敏症の誘因となる食品の第1位です。これはおそらくアジア全体におけるシェルフィッシュの消費量が高いことを示しています。拒否反応の大半は甲殻類(エビ、カニ)によって起こります。貝類の消化不良関係に関する症状の大半は 貝類の筋肉に含まれるタンパク質が誘因です。
魚と甲殻類は異なる食品群に属し、甲殻類に拒否反応があっても魚に拒否反応があるとは限りません。また中には特定の甲殻類がだめでも他の甲殻類は食べられる人もいます。
シェルフィッシュ(甲殻類・軟体動物)に対する主な症状
- 嘔吐
- 消化不良、腹痛、下痢など
- 息苦しさ、喘鳴、咳
- 全身の湿疹
- 喉の緊張とイガイガ
- 目眩や意識の低下
シェルフィッシュ(甲殻類・軟体動物)の主な食品
- エビ
- カニ
- 大エビ
- ザリガニ
- ロブスター
- オキアミ
シェルフィッシュ(甲殻類・軟体動物)の主な食品
- アサリ
- ムール貝
- 牡蠣
- コウイカ
- カサガイ
- タコ
- カタツムリ
- 貝柱
- スルメイカ
- ナマコ
- ウニ
甲殻類が含まれていることがわかりにくい食品
- ブイヤベース
- イカスミ
- グルコサミン
- だし・スープ
- 味噌
- 調味料
- 「チャウダー」や「ビスク」とついたスープ
- すり身
ご存知でしたか?
- 軟体動物はアレルギーの人が多いアレルゲンとはみなされておらず、ラベル表示が義務づけられていません。
- 甲殻類のタンパク質は調理の際に空気中に飛散することがあります。
- プールやホットタブの浄水剤に甲殻類タンパク質が含まれていることがあります。
- 甲殻類に含まれる植物繊維のキトサンはハミガキ粉に含まれていることがあります。
- オキアミはオメガ3サプリメントの主原料の一つです。