空気中にあるアレルギー物質

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ホコリとダニ

ホコリとダニは多くの人に与えているアレルゲンで、呼吸器系のさまざまな症状の原因となります。

ホコリに対する拒否反応は、掃除機、ホウキ、ハタキなどを使って掃除をした後に、空中に撒き散らされたホコリによってひどくなることがあります。

ダニは布団や枕、畳、カーペットなどに生息していることが多いです。掃除機をかけたり、カーペットの上を人が歩いたり、布団を上げ下げしたりするとダニが空気中に飛散して別の場所に着地します。ダニの拒否反応の多くはダニの糞が誘因となって発症します。

カビ

カビも一般的なアレルゲンの一つです。カビは真菌の一種です。カビの種類は数万種から数十万種あるとされています。カビは高温と高湿度を好み、屋内、屋内を問わず存在します。カビの胞子はいたる所に存在し、十分な湿度があれば繁殖します。水漏れ、台所やお風呂場の水蒸気、加湿器、屋内での洗濯物干し、換気不足などが高湿度の要因となります。

一般的なカビの種類

アルテルナリア、アスペルギルス、クラドスポリウム、青カビ

ホコリやダニやカビは季節に関わりなく一年を通して人々に影響を与えます。

ホコリ、ダニ、カビに対する主な症状

  • 慢性的な鼻づまり、鼻水、くしゃみ、喘息、咳
  • 目の赤み、痒み、涙目
  • 湿疹、蕁麻疹、エグジマなどの皮膚の症状
  • 頭痛

香水、香料

さまざまな製品に香料が使われるようになるにつれ、それに対する過敏症を持つ人が増えており、数百万人が症状に悩まされています。香料を使った製品の数が増えただけではなく、香料そのものが単純なものから複雑なものへと変化しています。香料はせっけん、ローション、洗剤、香水などに含まれており、香料の種類は2,500種以上あるとされています。

花粉  

           

香水、香料に対する主な症状

  • 慢性的な鼻づまり、くしゃみ、鼻水、喘鳴、咳
  • 目の赤みや痒み、涙目
  • 湿疹、蕁麻疹、エグジマ、接触皮膚炎などの皮膚の症状
  • 頭痛や目眩

香水、香料が含まれている製品

  • 香水
  • コロン
  • 芳香剤
  • 合成香料
  • エッセンシャルオイル
  • キャンドル
  • 洗濯洗剤
  • シャンプー
  • ボディソープ
  • 衛生製品
  • フェイスクリーム
  • ローション
  • 歯磨き粉
  • マウスウォッシュ
  • エアフレッシュナー
  • ティッシュペーパー
  • 清掃用洗剤
  • その他

ご存知でしたか?

  • 「無香料」と書いてあっても、必ずしも香料無添加というわけではなく、製品に感知できる匂いがないということにすぎません。他の成分の匂いがしないように、そして製品が匂わないように香料が使われている場合があります。
  • 米国研究皮膚科学会(AAAD)によれば、香料は化粧品皮膚疾患の最大の原因です。
  • 歯科用セメントや詰め物にも香料が使われており、歯医者独特の匂いのもととなっています。
  • ドイツで行なわれ英国皮膚科ジャーナル誌に発表された研究結果は、香料に対して皮膚のアレルギー症状を持つ人は、空気中に飛散する香料に触れた場合に深刻な目や呼吸器系の症状が出る可能性が高いことを報告しています。
  • 化学香料の中には食品に使われているものもあります。