乳製品
乳製品は日本の約87パーセントの家庭で日常的に消費され、また老若男女を問わず消費されています。日本では食品アレルギーの2番目に大きな原因となっています。主な乳製品は牛乳、チーズ、クリーム、ヨーグルト、アイスクリームなどですが、その他にも非常に多くの食品に乳製品が含まれています。
牛乳が日本に紹介されたのはほんの100年ほど前のことであり、多くの家庭で飲まれるようになったのは、戦後、日本人の食生活の西洋化とつながりがあります。近年までほとんど口にしなかった食品を急激に食すようになった例です。
乳製品の過敏症というと牛乳の糖であるラクトースが話題になりますが、実際はたんぱく質がより拒否反応に深く関わっています。牛乳のたんぱく質は主にカゼインとホエイです。牛乳たんぱく質の80パーセントがカゼインで、残りの20パーセントがホエイです。
乳に対する主な症状
- 湿疹、蕁麻疹、エグジマなどの皮膚の症状
- 胃腸の諸症状、膨満感、嘔吐
- 胃の痛み、下知
- 血便(特に幼児)
- 鼻水、鼻づまり、痰
乳製品が含まれている主な食品
- 各種の牛乳および加工品(練乳、ドライミルク、無糖練乳、麦芽乳、低脂肪乳、脱脂乳、粉ミルク、スキムミルク、固形ミルク、ホールミルク
- バター、バターファット、バターオイル、ギー
- チーズ
- バターミルク
- クリーム
- カード
- カスタード
- プディング
- サワークリーム
- ホエイ
- ヨーグルト
- カゼイン、ラクトース、ラクトアルブミン、ラクトフェリン、ミルクプロテイン、ホエイプロテインを含むすべての食品
乳製品が含まれていることがわかりにくい食品
- バター代用品
- 菓子パン、ケーキ、クッキー類
- キャンディー
- チョコレート
- 乳酸菌スターター
- ランチョンミート、ホットドッグ、ソーセージ類
- マーガリン
- ナイシン(保存料)
- 乳製品フリー商品
- ヌガー
- プロテインバー
- ドレッシング
- ソース、スープ
- ビタミン剤やサプリメント
ご存知でしたか?
- ツナ缶のブランドには乳タンパクであるカゼインが含むものがあります。
- デリミートのスライサーはチーズのスライスにも使われていることがよくあります。
- 乳製品でない製品にもカゼインが原料として記載されている場合があります。
- 食肉加工品にはカゼインが凝固剤として使われていることがあります。
- 貝類はくさみを取るために牛乳に浸されることがあります。
- レストランでステーキの仕上げにバターを塗ることがあります。
- 医薬に乳タンパクが含まれている場合があります。
- せっけんやローションなどに乳タンパクが含まれている場合があります。
- 皮革のツヤ出し剤にはよくカゼインが含まれています。